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最終回を終えたハピネスチャージプリキュアについて考えてみました

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クリスマスのおもちゃ売上ランキングを見ると今年はプリキュアのおもちゃがランクインすらしていなかったようで
このブログでも何度も触れているのですが、残念ながらハピネスチャージプリキュアはちょっと人気の方が芳しくなかったようですね。

おもちゃ売り場のプリキュアコーナーが今年は例年より縮小されていた気がしていたのですが
この冷遇がランキング外の原因だったのかなーとも思うのですが最初から売れ筋ならコーナーを縮小しないと思うし…
ハピネスチャージプリキュア」はメインターゲット層である6歳までの女の子達にとって
一大人気コンテンツになれなかった、という結果に終わってしまったのかな~…という考察にたどり着きました。
去年のドキドキプリキュアが最終回にむけて失速気味だったので、ハピプリはスタート自体も不遇だったと思います。

私はプリキュアシリーズの中でも結構好きな方に位置するこのシリーズですが…残念です。
主人公愛乃めぐみが自分の問題と向き合い戦いながらも答えを出していく「主人公の成長」がしっかり描かれていた所が特に良いと感じました。
世界中にたくさんプリキュアが居るという設定や、フォームチェンジなどの
今までのプリキュアに無かった要素を取り入れた部分も意欲的で良かったと思いました。←設定があまり生きてなかったような気もしますが
恋愛要素も入って楽しめました。

しかし「主なメインターゲットが子供」という事を考慮すると
「もっと人気が出たかもしれない惜しいポイント」がある事も事実だと思います。
勝手に考察してみました。



1、絵・デザイン
ちょっと古い少女漫画風の絵柄だけど分かり易い華がある、煌びやかな感じがある。といった感じの往年のプリキュアですが、
ハピネスチャージは少女漫画風とは違うような…
少し別の「可愛い」感じがするかな~と思いました。線が少ないし、親しみやすい絵柄では有ると思うのですが



描いてみたけど何だか分からなくなっちゃいました…
遥か昔に少女漫画を卒業した私としてはハピネスチャージのクセの少ない絵柄は結構好みでしたが、
例年からあえて外したシンプルな感じが、アイカツやプリパラと並べた時に華やかさ、煌びやかさが1歩及ばない感じがしました。残念。

変身後のコスチュームもアイドルっぽくてかわいいのですが、過去作と見比べると少し地味に見えてしまうかな~
変身後、4人中3人がポニテという所がなんかイマイチでした。
短髪のいつきが変身するとロングツインテ、おさげのつぼみが変身するとポニテといった感じも面白かったですし、
ハピプリも、もう一工夫欲しかったですね。

シャイニングメイクドレッサーでの化粧が大失敗だった気がします。
化粧しなくてもただでさえ大きい目にシャドウを塗ったり
唇の描写が無いキャラデザにリップライン描いたり、シリアスな場面なのにギャグっぽく見えるので辞めた方が良かったのではないでしょうか。
ドキプリのキュアエースのルージュが限界ラインだと…(それでもケバいと言われていたし)
シャイニングメイクドレッサーがお化粧遊びが売りのおもちゃだからって、本編で無理にでもケバいフルメイクでバトルしなくても良かったと思いました。
セーラームーンの外部太陽系戦士のリップロッドでの変身シーンで唇が彩られる描写があるのですが本編ではリップラインの描写無し。
この位が丁度良いと思います。

ハピネスチャージのパワーアップフォーム「イノセントフォーム」ですが
ハートキャッチのパワーアップモード「スーパーシルエット」を没個性的にして、尚且つ曲線的で弱くしたようなデザインといった印象を受けました。
彩色されていない線画のみの状態だと通常フォームの方が強そうに見えるような。。
発売されたプリカードにはハニーとフォーチュンが装着してないラブプリブレスが印刷してあったり
フォーム自体4人共通で全く同じデザインだったり…手抜きっぽく思えてしまいました。
去年のドキプリのエンジェルモードが翼が生えるだけだった事を考えるとマシかもしれないのですが。


2、所々重め。でも前半は先が読めちゃうストーリー。本番は後半から。
・故郷を侵略されたたひめ(後に自らその元凶を作り出した事が判明)
↑これは例年通りのプリキュアらしい感じですが
プリキュアとして戦いプリカードを集めて母の病気を治したいめぐみ
↑これがちょっと重い。
・姉が敵から自分を庇い囚われの身になってしまう。助けるために孤独に闘ってきたいおな
↑これも重い
滅んだり侵略されたりする事が異世界で、妖精や異世界人とかだったら生々しくないのですが
ハピネスチャージは地球上であり同じ世界の人間という部分が非常に深刻的であり重かったです。
普通の女子中学生が戦う理由としては「地球の危機」は説得力があり私としては好みですが、子供にはちょっとハードだったかも…?
深刻的非常事態を描きたかったのかと思いきや
キュアハニーの「友達がプリキュアなんて嬉しすぎて正体を話せなかった」や
いつ何時ぴかりが丘に敵の襲来があるか分からないのにメンバーに知らせず他国のサポートに行ったりと、
この辺がちょっと狙いが分からなかったです。。マイペースなキャラクター性を描きたかったのでしょうか。

更に視聴層である子供をふるいにかける設定もありました。
初回放送の時点でプリンセスを一方的にフォーチュンが目の敵にしているのですが、この設定が成功しなかったと思いました。
プリキュア同士仲が良くない・喧嘩している」って設定が過去に子供ウケがかなり悪いという結果が既に出ています。(MHの映画やスイプリ序盤)
「歩み寄り、分かり合う事の大切さ」といった事を伝えたいからこの設定を描いているのかとは思うのですが
そんな事は実生活で身をもって体験して学んでいく事であって、喧嘩描写を加えてまでプリキュア製作スタッフが子供に教えていく事の必要性はあんまり無いような気がします。
アニメはエンターテイメントであるべきです。道徳の勉強ではなく楽しむためにあるものです。
仲直りするであろうと分かっていても、いおながひめを露骨にハブる描写は見ていて気持ち良いものではありませんでした。

主人公・愛乃めぐみのキャラクター性について
後半は恋に悩んだり自分はお節介な人間なのでは無いかと思春期の女の子らしく悩む描写があるのですが
前半に「自分の事よりも人助けが生きがいで幸せ」という部分が誇張されすぎた気がします。これは後半部分を描くための”フリ”だと思います。
誰かが喜んでくれる事以外関心がなく、おしゃれにすら無頓着なめぐみに子供が憧れを抱いたり、自己投影したいキャラクターの対象になるか怪しいです。
前半部分ではこの悪いクセをあまり否定的に描かず表面化しなかった事により
「自分を置いてでも、人助けする事は良い事」として描かれてます。これがちょっと説教臭いのです。
しかし1年通してみると成長を感じる事が出来きるし人間的で非常に面白いと思いました。が、これは大人目線での意見。
14歳のめぐみが自分と向き合い悩み苦しんで成長していく過程を3~6歳の子供が十分理解できる程に分かり易いかと言われるとこれも微妙な所だと思います。
やはりこの辺も「楽しませる事」よりも「伝えたい事」が先行しすぎてしまっている印象を受けました。

上記に加えて子供を飽きさせるテンポの悪さ
これは以前にも書いたのですが
OPの時点でラブリー、プリンセス、ハニー、フォーチュンが今回の「ハピネスチャージプリキュア」のメインキャラクターという事が分かります。
一話開始時点の数分でなんとなくわかる事を2月~6月までの5か月引っ張った。後半失速の原因はこの辺かな、と思います。
仲間になるって分かるのに、まだ仲間にならない。来週もまだ仲間にならない。再来週もまだ仲間に加わらない。これを5か月やったら子供はさすがに飽きると思われます。
丁寧に描くという事は、かなり上手くやらないとただテンポが悪いだけといった印象を与えます。
これをやるなら正式に加入するまでOPでハニーやフォーチュンを描かない、くらいに徹底しないとダメだったと思います。


3、グッズの展開
リカードのについての感想
今年の集める系アイテムはカードという事が分かった時に集める事が大変そうだと思いました。
「カード」は雑誌やお菓子や書籍のオマケになりやすいし、パック売り販売などもありそう。
カードダス機でも、もっと積極的に展開されるかと思ったのですが…
基本的にはおもちゃコーナーにて7~9枚1000円程度で販売。
その他はあまり大体的ではなく、細々とマイナーな日用品やくじ景品とセット売りとった感じでした。
同じカードを別媒体でも手に入る程大々的展開でななかったので逆にコンプが大変そう。
カードダス展開でオールスターズのリリースもあったようですが私は身近なスーパーなどでは見かけませんでした…
リカード自体もバーコードを読み込んで遊べるおもちゃがプリチェンミラーとなかよしリボンのみでした。
ちなみに過去の集める系アイテムに対応したおもちゃですが、
デコル→スマイルパクト・プリンセスキャンドル・デコルデコール・ロイヤルクロック
ラビーズ→ラブリーコミューン・ラブハートアロー・ラブアイズパレット・ラブキッスルージュ・マジカルラブリーパッド
と、一年通して展開されてていました。が、今回は最初の方に発売したアイテムのみでした。
おもちゃを買ってもそれがカード非対応玩具の場合、追加でカードを買う気も起きず
最初に発売したプリチェンミラー・なかよしリボンに飽きた状態で新しくカードを買う気になれず…といった現象を招いてしまったような印象を受けました。
着せ替えカードは読み込み玩具なんて無くても着せ替え遊びが出来る訳だしプリカード対応玩具というものもそこまで重要では無かったかもしれません。
チェリーフラメンコやシャーベットバレエなどのフォームチェンジも雑魚キャラの一掃にしか使われず、フォーチュン加入後アイテムとして重要な位置付けも無く。
アニメでもあまりプリカードの販促がされて無かったと思いました。

プリチェンミラーがデカい

去年のマジカルラブリーパッドと比較
少し大きいスマホ程度に描かれている劇中のサイズよりもかなり大きめ。
大人でも大きく感じるから子供ではもっと大きく感じるでしょう。
電池を入れると少し重いです。子供が片手に持って変身ごっこすると落としたら危ないかも。
カードの入れ方に順番があったり、きっちり入れないとバーコードの認識出来なかったりと小難しいギミック。
なりきり遊びよりもカード遊びを優先した設計なのかも知れないですが、変身アイテムなのでなりきり遊びを優先した方が良かったと思います。

シャイニングメイクドレッサーの存在感…
プリキュアの年末高額おもちゃの割に売り上げランキング的にも寂しい結果になってしまったシャイニングメイクドレッサー。
劇中ではかなり使用されていたのですが…このドレッサーでパワーアップした後のメイク顔が子供にも不評だったのでしょうか。
発売する頃には高額なおもちゃをねだる程、多くのちびっ子がプリキュアにあまり関心も無くなっていたのかもしれません。


ハピネスチャージプリキュアまとめ
もう少し貪欲にターゲット層の子供に媚びた方が良かったかも…と思いました。
シンプルな絵柄・メッセージ性重視のストーリー・デカい変身アイテム玩具など
「子供の目線になって考える」事が足りなかった感が否めなかったと思います。


玩具ブロガーとしての玩具の感想ですが
ハピプリの玩具でお気に入りは某アイドル作品のアレに似ているという事でフォーチュンタンバリンがお気に入り。
ギミック面で良いとおもった玩具はラブプリブレス。←これもサイズがデカい

売り上げ系の話の話って苦手な方もいらっしゃるかも知れないです。
「良い作品か否かは数字とは関係ない!」
これはごもっともで、私も同じ考えを持っています。
ですが数字が出ないとどんなに素晴らしい作品でも正当な評価をされない、という例があります。
いつか「明日のナージャ」という作品を紹介させて頂きたいと思います。
…というかナージャの「星の瞳の万華鏡」をみて沸々とこれは紹介しないと、という使命感に駆られました。

長々と書いてきましたがこれはあくまでも個人の感想です。
プリンセスプリキュアにも可愛いおもちゃを期待!メッキ玩具出てほしいなー!