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黄変玩具ピンク作戦・その4

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日焼けして黄変したと思われたおもちゃ達。
しかし、それらは日焼けではなく化学変化によって起こった黄変だったのでは?という考えから
黄変を戻す実験をしました。(半年以上前ですが…)

実験が一通り終了して若干熱意が失せているのですが
いつか誰かの役に立つ…かもしれないという事で実験記事を残しておきます。
実験内容ですが、玩具を日光に当てるだけなのです。こんな簡単な事で黄変した玩具が元に戻るのか…?!
というか日焼けしたと思っていた玩具達にさらに日光を当てて更に真っ黄色にならないのか…!!?
最初は好奇心で実験を始めましたが結果は如何に。

※少しでもこの実験を「真似をしてみよう」を思った方は以下の注意と実験結果を読んだ上、くれぐれも自己責任でお願いします。
最初の実験記事明記した事ですが、今回の実験はあくまで
酸化防止剤により黄ばんでオレンジに近くなってしまったおもちゃのピンク部分を元のピンクに戻す」という実験です。
微妙な色の変化を求める実験となります。劣化を戻す実験ではなく微妙な変色を戻す実験です。
普通に日焼けして黄ばんだものは残念ながら経年劣化したものです。
従って、何年間か使用したゲーム機やキーボードなどのPC部品、加湿器などの家電製品などには
この実験は適用されませんのでご注意ください。
かなり黄ばんだものに関しましては日光により材質そのものが劣化している可能性があります。
日光に当てたら更に劣化する可能性もあります。
玩具・ホビーコレクター向けの実験であり生活の知恵袋ではございません←ここ重要
・おもちゃによく使われる低コスト「フェノール系酸化防止剤」が使用されていると思われる
・暗所に保管していた
・使用してない
・保管する前は変色していなかった
当、参考にするには条件があります。

重ねて申しますが劣化したものを戻す実験ではございません。
酸化防止剤が起因する微妙な変色を元の色に近づけるための実験です。

日光に当て、更に劣化が進行する可能性もございますので注意してください。
過去の黄変玩具復活系記事の案内です
その1
の2
その3



日付は飛んでますが晴れた日は毎日窓辺に玩具を置きました。





この辺で「かなりピンクにもどった!」と思ったので終了。
最後箱に入れて片付ける直前に撮影したものが
↓の写真。右の写真は実験前のポロン。比較用。


実験を通して思った事は「どんなに快晴の日でも一日じゃピンクに戻らない」です。
ピンクになってきたな~と実感するまでは最低3日以上はかかると思います。(個体差あるとは思いますが…)



リズムタップでも実験してみました。

1/25


晴れた日は日光に当てること2か月。3/26の写真はこちら↓

箱に入っていると微妙な色の差が分かりにくいと思いましたので
出したところ↓

かなりピンクになりました。


クリスタルカリヨン

1/23


ピンクのハート部分がオレンジに近くなってしまい
3つの星の下部分の発泡スチロールを外すとクッキリ黄変を確認できる感じに…
これはショックでしたが…

こちらも地道に2か月。3/26の写真↓

箱に入ったままだと分かりにくいので


黄変していた表面と黄変していない裏面の色は殆ど同じになりました。
発泡スチロールの跡も消失!


めでたしめでたし。…ではないのです。

■ここからが今回の記事て最も伝えたい部分でもあり、実験結果です

前回のワイドハイター+どれみタップの実験で分かったのですがピンクに戻っても再度黄色に戻るのです。

今回の実験後も数か月経つと、実験前のような黄変色に戻りました。
だだし「実験前ほどのキツイ黄味」ではなかったです。
が、再度日光に晒して数日間。またピンクに戻りました
つまり

一度黄変現象が起こってしまったプラスチックは日光浴スパイラルから抜け出せない

という結論にいたりました。
これは個人が趣味で調べられる範囲で導き出した結論でありますので
専門の機関の方とか、化学的な知識がある方からは「違う!」と異論があるかもしれないです。

ちなみに実験後、黄変色に戻らずピンクのままだった玩具もあります。
それは実験前からそれ程キツく黄変していなかったものです。
なので戻り方にも個体差があると思いました。


黄変をはじめとする経年劣化を「楽しむ」のも「悲しむ」のもコレクターさんそれぞれかと思います。
私はどちらかというと後者であります。
私と同じ思いを持つの方へ、この実験の結論から得た教訓ですが
大切にとっておきたいもの、変わらない姿でいて欲しいものは
購入後、なるべくすぐに暗所に保管した方が良いでしょう。

最初の実験台だったナージャの万華鏡は買ってから明るい所に置いていた期間は約1年ほどでした。
この1年には売り場に並んでいた時間も含まれます。
つまり、1年間明るい所に出ていただけで黄変する可能性があるのです。
手持ちの玩具の中で一年以上明るい所に置いておいても黄変していない玩具もあるので
黄変しやすい、しにくいにはかなり個体差があると思います。が、黄変してからでは遅いのです。

せっかく買ったグッズを暗所に保管するとなると常に眺められないし
ゲットした実感みたいなものも薄くなりますので「買った意味ないじゃん!」と突っ込まれてしまうかもしれないですね。
そのような場合はUVカット仕様のコレクションケースなどに収納するのも良いと思います。
昔、集めていた海洋堂ヴィネットをコレクションケースに3年以上収納していましたが
こちはら全く黄変劣化していませんでした。
なので眺めたい+きれいなまま残したいを両立させたいのでしたらコレクションケースを強くオススメします。
ですがUVカット効果には寿命があり2、3年間程度防げれば「UVカット製品」を謳って良いらしく
永久的に遮断してくれるわけでは無いそうです。過信は禁物かもしれません。。
というか本当にUVをカットしているかどうかは肉眼では分かりようが無いし、
黄変してから「UVカット効果無かった…!( ノД`;)」と嘆いても元には戻らないのでもう遅い訳で…
「きれいなまま残したい」のであれば暗所保管が確実かなーと思います。

最後に。
どのようにグッズと向き合っていくかは各々のコレクターさんの価値観次第。
コレクションする事を「楽しめる」事が一番大切であり、また一番の正解であると思います。
私の様に暗所に保管するも良し、部屋のインテリアにするも良し。カバンに忍ばせるも良し。
楽しめないとコレクターを続ける事自体が難しい事だと思います。
なので暗所に保管しない事を懸念したり否定したりする気は全く御座いません。
また、手に入りにくい過去の玩具ですと黄変しているのが当たり前であり
黄変した状態の玩具の価値を軽んじるつもりも毛頭御座いませんのでそこの所をご理解して頂ければと思います。
あくまで「保管には気を付けていたのに買った状態から変わってしまった!」という事がショックで始めた実験です。

以上、黄変玩具ピンク作戦でした!
実験開始から約11か月経ってしまいましたが結論を残せて良かったです。
非常にマニアックな記事ですがここまで読んでいただきありがとうございます。
コレクターさん方のお役に立てれば幸いです。